「筑波大学の工学博士で二児の母」
という五十嵐氏のトピックスを読んだのだが、コメントは賛否両論。

真に育児と仕事の両立に挑み、手痛い仕打ちを社会から受けている（受けてきた）お母様たちからのご意見はとりわけ厳しく、そしてクールである。


以下記事の引用が多くなるがご容赦ください。
働く親に欠かせない子育ての「冗長化」

4歳と2歳の子育てをしながら仕事をしていると、もろもろの不測の事態に遭遇します。私は研究者なので自宅でもそれなりに仕事もできる一方、学会などで泊りがけの出張をする機会も多くあり、二重三重の「冗長化」をしないといけないことを学んできました。

実際に私が遭遇したケースの中でも比較的一般によくある話は、
熱が出て保育園に登園できず。病児保育の空きもナシ。
本人は元気だが、幼稚園が学級閉鎖。
航空機での子連れ出張の前に幼稚園での風邪や感染症の流行。
突然の発熱や入院。
などではないでしょうか。




→多くの出張と想定外のトラブルの経験を経て五十嵐博士はこうまとめ、「子育ての冗長化」と謳う。





幼稚園、保育園、病児保育、ファミリーサポート、ベビーシッター、などの他に、長期出張の際には、連れていき、現地でベビーシッター手配も考慮するなど、二重、三重にも預け先を想定しておく





スーパーウーマン と賞賛される傍ら
リアル仕事と子育てに体力を消耗し、社会の無理解と身内の非協力に打ち拉がれたワーキング・ママのご意見は冷ややかだ。

「きれいごとばかり」
と一蹴するコメントまで見られる。




確かに五十嵐氏の提言の内容は
旦那さんは当然、実家の祖父母の協力的なスケジュール調整が得られるものと前提して構成されている。

そして大半の働くママたちは、それ以前の問題で悩んでいるという両者のすれ違いが見て取れる。




感情的な文言が不適切か、度が過ぎた攻撃 とも思えるが、コメントの一例を紹介する。





さすがですね！
子供にとって人生のスタートにあたる今、子供がどう過ごしていたいかについてはまるで意識しない記事。（←言ってる意味分かる？ ママパパと一緒にいたいということなんだよ。一応注釈w）
コメント読んでるほうが感心しました。

強いジレンマに対して答えを見つけようとするほど問題になっていきそうな危うさを感じます。

子供が犠牲にならないように 的な話の流れですが
まず自分が犠牲になってみようか
なんていう発想が塵ほどもなく、時間と戦い続け、仕事を完全にこなすエネルギーがご自身の能力と言わんばかりですね。

自分が犠牲になるなんて考えも及ばないから今のご活躍があるのでしょうが
誰かが泣かなくてはいけない。
自分か子供か。（別に旦那か自分の親かでもいいけど）

筆者が格闘する対象とはまるで別のものと日々戦っている女性の方が多数派だと思いますよ。
そもそも男女平等ではないとか
女性だけが子育てと仕事を両立しなくてはいけない状況とか
育児を未経験か人任せにしている経験の浅い人間の無理解が
主に社会がママに与える仕打ちだったりとか






最後の「男性社会に女性をサポートするシステム無し」といった切り口が心に引っかかって残る…

　自己実現、自己啓発